元気なうちにやりたかったことをやろう!そんな思いで2011年3月より8月までマラウイで薬剤師として派遣されるマラリエ生活を綴った日記です。
2011/04/20 (Wed)
やっと病院がネットの未払いを払ったらしく1週間ぶりにネットが繋がった。
ワードで作成しておいたものをアップしていこうと思う。
画像も尼さんは約30分かかってアップできた。疲れる~。
さて、勤務2日目。
朝の作業を手伝っていると何やら美しい歌声と共に
20人位の人たちが薬局前を通っていく。
昼休みが終わり、鍵がかかっているため入れず
時間通りに来ない同僚を薬局の前で待つ。
初日のランチタイムに敷地内でぶらぶらしているときに話をした
元気いっぱいのセキュリティのオリーブも薬局前にいた。
すると同じ制服を着た人たちがぞろぞろ通っていった。
オリーブに聞くとお葬式などで歌うための人たちだそうだ。
聖歌隊ってことかな。
そして午後の作業を行っていると今度はとても悲しげな歌が聞こえてきた。
これは…と思い窓口に行くとトタンで作られたような赤く十字の印がついた
白い棺が始めに通り、次に家族と思われる人が感情あらわに泣き叫びながら通る。
そしてその後をぞろぞろ暗い歌をハーモニーを奏でながら過ぎていく人々。
最後のほうには頭の上にマットレスやその人の荷物を載せた人たち。
オリーブがクチパクで「funeral」と。
同じ病院で働く先輩隊員いわく、外の霊安所からトラックで親族と共に
送られるそうだがその時もトラックの荷台にいる親族が歌っているという。
ちなみに同僚のモーゼスによると土葬だそうだ。
「なんで焼くの?」と聞かれたので「なんで焼かないの?」と聞いた。
JICAの研修ではキリスト教では復活を信じているから土葬であると。
じゃ、なんで日本は焼くのか?モーゼスも私も答えることが出来ず。
それが慣習だからなんだろうな。
翌日の朝には明るいハーモニーが病棟から聞こえ、
同僚のモーゼスに聞くと「赤ちゃんが生まれたんだよ。」と。
これが当たり前らしい。
きっとマラウイの約70%を占めるキリスト教が強く影響しているのだろうけれど
歌はなんだか気持ちを強める気がする。
先週、帰宅のため薬局を出ると我が家のウォッチマンのジョセフィ
(私は彼の話し方・誠実さからマイケルだと思っている)とばったり会う。
「どうしたの?」と聞くと
「教会のメンバーが昨日手術をしてそのお見舞いでみんなで祈り歌うんだ」と。
「行ってもいいい?」と聞くと「もちろん!」と。
教会の人たち40人くらいに混じって病棟へ。
チトゥンブカなのでよくわからないけど、他の患者さんに挨拶をして
祈り、歌い、そしてまた祈り歌う。
病棟に流れるハーモニー。何よりもスピリチュアルペインに効きそうだ。
そしてその後、病院近くに住むアダムさんの家にも行って祈り、歌った。
ちなみにアダムさん宅の犬は私を追いかけてきた犬の一匹だ。
ただそこにいただけの私にアダムさんは感謝してくれた。
歌うこと、祈ること。バスケットでも仕事でも何でもいい。
人が同じ時間を同じことをして神経を集中するとき、何かが強まる気がする。
PR
この記事にコメントする