元気なうちにやりたかったことをやろう!そんな思いで2011年3月より8月までマラウイで薬剤師として派遣されるマラリエ生活を綴った日記です。
2011/04/16 (Sat)
あれは出勤二日目のことだった。
少し覚え始めた通勤路で帰ろうと病院の敷地から家の間を通ろうとした。
あ、間違えた、と思い、戻って少し先の家の間を入ろうとする。
左の家はわりと近くに耳がだらんとした犬が1匹。
少し離れた右の家にも犬がいた。
あ~怖いなぁ…。噛み付いてきたりして…。
と思いながらも道がわからないので行くしかない!
私はあなたたち犬にはちっとも興味ありませんという感じで
目もくれず歩いていた。
すると右奥から「ウ~…」そして「ワンワンワン!!!」という声とともに
走ってくる犬が!そしてそれにつられて左の犬も向かってくる!!!
「ぎゃ~!!!ぎゃ~!!!ぎゃ~!!!」と叫びながら後ろに犬の気配を感じながら
「噛まれる!!!」と思いながらダッシュ。
無事、病院の敷地にたどり着くと(10mくらいのもんだけど)、
先ほど挨拶したかわいいおじいさんが「どうしたんだ?」と。
「犬が、犬が…」
「どこへ行きたいんだ?」
ここで私は自分の住所を知らないことに気が付く。
そして「あっちのほう」と指をさす。
「どこで働いているんだ?」
「病院の薬局。」
「じゃ、トモ(前任者)と同じ家か?」
「そう!」
ということでおじいさんが途中まで道を案内してくれて
無事家にたどり着くことが出来た。
翌日、それでも例の犬を遠巻きに通らずには帰れないので
その道を行こうとした。
すると私を覚えているのか犬たちがこっちを見ている。
「なんだか嫌だな~」と思っていたらやっぱり
「ワンワンワン!!!」と走ってくる。
「あ~ん、怖い~!」ということで現地の人は大丈夫と思っているので
とっさに近くにいた小学生1年生くらいの女の子を楯にしてしまう32歳。
すると女の子は「あっちへ行け!来るな!」みたいなことを
たぶん言っている。とても頼りになる。
まもなく犬たちは止まり、去っていった。
そのあと、一人では怖くてその子に
「イエウォ チョメーネ(Thank you very much)」と言いつつ
「チャントンバ」と私の住んでいる地名を連呼し、
一緒に行ってくれよぉと催促した。
頼りになる彼女は私を途中まで連れて行き行くべき道を指差した。
この出来事から今でも犬が怖い。
以前、親友のMちゃんがロシアで犬に噛まれて以来犬が怖いと
いっていたのを笑っていたが今ではその気持ちが十二分にわかる。
翌朝、道行く先生をしているという人が病院に見舞いに行くというので
病院まで「私、犬に追いかけられまして、犬が怖いのですよ。」
なんて話しながら通勤。すると途中で違う道に行く。
これはこれは…とついていくと少し遠回りだけどなんと犬がいない!
素晴らしい!ということで、それでも他の道には犬がいるので
どきどきしているけど、あの私を追いかけてきた犬たちからは解放されて
毎日通勤する私であ~る。
PR
この記事にコメントする