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元気なうちにやりたかったことをやろう!そんな思いで2011年3月より8月までマラウイで薬剤師として派遣されるマラリエ生活を綴った日記です。
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2011/06/26 (Sun)
先週末、待望の難民キャンプへ行ってきた。
ドーワから車で10分くらいのところに難民キャンプがある。
昨年ある隊員がたまたまキャンプを訪れたとき、
ある人が日本語を教えてほしいといってきたのが始まりだそうだ。
彼らはどうやってかNHKの教材かラジオを手に入れて
すでに日本語を勉強していた。
彼らは1週間に一度集まって勉強をしていて、私たちは1ヶ月に1度訪問。
雰囲気を保たせるために人数を1回4人(2人はコーディネートしている)
にしていて順番に行っているそうだが短期の私は短期を理由に
今回優先的に行かせてもらった。
 
私にとって難民キャンプは国境沿いにあるテント生活の過酷な生活という
イメージだった。しかし全く違う。柵もないしそこはただのマラウイの村。
教室は1つの家で生徒は今回は5名。
今までに習っている日本語で挨拶をしたり、彼らが作ったミニ劇を見たり、
そして今回はひらがなを神経衰弱にして遊んだりした。
最後には書道をやって日本へのメッセージを書いてもらって終了。
P1090630.JPGP1090637.JPGP1090648.JPG






 
彼らはみんなコンゴ出身。彼らは私たちがいない間も自分たちで勉強をしていて
本当に頭がいい。彼らはコンゴの公用語のフランス語、コンゴ(?)語、
タンザニアで使うスワヒリ語、マラウイの公用語チェワ語、英語、そして日本語を
話す。なぜ日本に行くことはたぶんないのに学ぶのか聞くと「世界が広がるから」と。
グレイスという女の子はコンゴには帰りたくないという。それは危険だから。
現在彼女はカナダへの移住を希望している。国は選べるということだ。
P1090651.JPGP1090655.JPG
P1090657.JPG







難民キャンプに無知な私は、そのあと先輩隊員と別れみほちゃんと
キャンプ内のチャイ(30KW)+ジンジャーマンダシ(20KW)を食べにいった。
ま~おいしいこと♪マンダシはマラウイでよくよく売っている揚げパンでモチモチ
している。が、何も混ぜていないのが一般的。ジンジャーマンダシは最高だった!
途中で買ったサモサ(10kw!!)もおいしかった~!みほちゃんが持っているのがサモサ。
緑のお皿にあるのがマンダシ。
そこで店の人たちとひたすら話す。2時間はいたかなぁ。
みんなコンゴ出身。ある人は10歳のときにコンゴを出た。その後タンザニアに12年。
そしてマラウイは6ヶ月だという。なぜタンザニアから移動してきたか聞くと
タンザニアのキャンプいっぱいになってここにキャンプがあると知ったからだそうだ。
彼に国に帰りたいか聞くと、帰りたいという。「コンゴは自分の国だから」と。
どんなに離れていても母国を想うのはなんとなくわかる気がする。
 
た~くさん話しているうちに彼から「なぜ日本は難民を受け入れないの?」と。
確かに難民を助けるNGOとかは聞いたことがあるけど難民キャンプはあるのか???
「もし日本が受け入れてないのだとしたら、アフリカに遠いから
すぐに帰れることを考えてそうしているのかも。ごめん、わからない。」と答えた。
すると「じゃ、なんでオーストラリアは受け入れているんだ?」と。
う~ん、わからない。わからない…。帰国したら調べてみよう。
でも、私はこの問いかけにとてもびっくりした。マラウイの人たちは
「国」の考えなどには触れてこない。本当に頭がいい。
どうやら店の人たちは、私たちを気に入ってくれてアドレス教えて~!
写真一緒にとろう!と。
彼らに「争いが終わって、あなたたちが母国に帰ったら必ずコンゴは発展すると
思う。あなたたちは本当に頭がいい。早く争いが終わるといいな。」と伝えた。
彼らとずっとコンタクトを取っていけたらと思う。
 
そうしてお店をあとにして、ヨリヨリが売っているというお店へ。
すると店主が「うちの子供たちと一緒に写真にうつってくれ!」と
デジカメを持ってくる。そうして彼のおうちに入ると妹さんがシマ作成中。
食べていきなよ、という誘いにシマ大好きみほちゃんが食いつく。
私は店主の撮影対象となり、なぜか店主のベットの上で「座ってくれ、
こっちを向いてくれ」などなどモデルとなる。
そうしていると周りの子供たちも集まり、私のデジカメで私を撮ろうとする。
マラウイの子供たちは自分を撮ってくれ!はあるけど自分が撮りたい!は
今までなかった。彼は色んな角度から私たちを撮影し、再生の仕方もすぐに
覚えて本当に頭がいい。
P1090676.JPG
P1090683.JPG









店主はコンゴ出身。タンザニアから移ってきた。マラウイには9ヶ月いる。
彼もカナダ希望。なぜかというとフランス語圏があるからだという。
彼いわく、この難民キャンプには6000人くらいが暮らしているそうで
モスクも教会もたくさんある。学校もある。
彼の奥さんは亡くなってしまった。ということで、私が候補にあがるわけで。
悪くないなと思った(笑)。彼のお店で少し店番をしてお客さんに
「私の店へようこそ。何がほしいの?」と遊んだ。
彼と一緒にいたもうひとりの女性はブルンジから来ていた。
私はその国の名前さえ知らなかった。
 
私のデジカメをあやつる少年はルワンダから。ルワンダといえばツチ族とフツ族の
虐殺のイメージが強くそれ以上は聞けなかった。私は彼らと外に出て、撮影大会。
そして、ルワンダ語を撮りたいとルワンダ語をみんなに話してもらった。
「チャンバラを撮影して~!」と。「これで最後だよ!」といって撮影すると
きちんと終わる。「もっともっと~!」は無い。
どうしてもマラウイと比べてしまうが偉い。
P1090661.JPG








彼らは国連からの援助を受けていて他国への移住の審査をキャンプで待っている
というのが私の理解。当初、国境沿いになぜないのか疑問だったがそれが解決。
そして国が出来てから内戦もないマラウイを国連が選んだのかなと思う。
彼らは援助により月に14kgのメイズの粉がもらえているそうだ。
お金も貰えているのかは確認していない。
マーケットもあるし本当にマラウイの村とそんなに変わりがない。
でも人の中身が違う。このマラウイとの違いは教育なのだろうか?
確かに彼らは援助のお陰かデジカメを持っていたりする。
だからガツガツ求めてこないのか?マラウイには欠けている
「相手の立場になって行動する」がキャンプにはある。
 
マラウイ中ならどこにでも行けるそうで何の不自由もないと思えてしまう。
けれどもみんな他の国や母国への移住を希望している。
チャイ屋である人が「柵はないけれども刑務所にいるような感覚だよ。
いつ出れるかわからない。」と。
 
ヨリヨリのお店にもたっぷり滞在し、計5時間ほどの大満喫のキャンプだった。
本当にいい1日だった。そして今まではなんとなく難民は私の中で
関わらないだろうエリアだったけど、興味が湧いた。
もったいない。争いさえなければ・・・。と心から思う。
帰国したら難民について知ろうと思う。
この1日に本当に感謝。でも誰に感謝すればいいかわからない。
こういうとき、神様に感謝!なのかなぁ。
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知らない事を知ろうとする
↑大切なことですよね。
何かを疑問に思ったり、それに対して探求する心は常に持っていたいものです。

私事ですが、7月中旬に石巻へ行ってきます。
被災者のお宅を回って、必要なものを届けるのがメインの仕事です。

いくら募金をしても、それらは被災している人達にちゃんと届いていないようなので。。。

新鮮な野菜、夏服、タオル、ハエ取り紙、蚊除けなどが必要だという事で、それらを直接渡す事にしました。

たくさんの人のご協力の元、準備は着々と進んでおります。

現状をしっかりと見てきます。
シノ URL 2011/06/30(Thu)13:10:03 編集
無題
>しの
石巻に行くのですね。
なぜ、行くべきところに届かないのか。
きっと現地にいけばその理由が見えてくるはずで
わかるはずです。

私は今年で40周年の日本とマラウイの交流記念の
北部お祭りで地震の展示担当になりました。
もっと顔が見えるような展示にしようと
考えています。地震の展示は私の希望です。

7月30日を予定しているのでぜひ現地の
今の状況、人々の想い等メールに送って
もらえたら嬉しいです。

たくさん感じ、たくさん見て思ってきてください。

私も帰国後、現地に行けたらと登録している
ところがあるんだけど先週もマンパワー要請が
出ていてまだまだなんだなと思っています。

頑張りすぎずに頑張れ日本!
頑張りすぎずに頑張ろう日本!
malarie 2011/06/30(Thu)19:18:24 編集
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