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元気なうちにやりたかったことをやろう!そんな思いで2011年3月より8月までマラウイで薬剤師として派遣されるマラリエ生活を綴った日記です。
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2024/09/21 (Sat)
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2011/06/02 (Thu)
5月23日、初のヘルスセンター。
朝の8時出発の予定がミーティングが入り、終わってガソリンを取りにいき
分配され、車が用意できたのはお昼を過ぎていた。
そしてトランスポートオフィサーから「亡くなった人と一緒の車で。ごめんね。」と。
トラックの荷台に亡くなられた方と家族、そして
テラ(ヘルスセンターでの栄養指導を提案してくれたマラウイアン)が乗って
私たちは助手席。申し訳ない。
 
いつも亡くなった方は病院の安置所に歌と共にいくはずなのになぜ
この人は病棟から直に家に運ばれるのか運転手に聞いたところ、
「マタニティだから」と。
子供がまだ中に入っているときのみ直接家に向かうそうだ。
翌日、モーゼスにその理由を聞いたところ「妊娠したら死んでしまうと思って
みんな妊娠することを怖がるから」とのこと。そっかぁ。なるほどね。
 
さて、1時間弱で村についてヘルスセンターなるものを初めてみた。
規模は日本で言うクリニック。
日本の援助で建てられていたコンクリートのヘルスセンター。
その横の屋根のあるスペースに50人くらいの村の人たちとヘルスオフィサーが
待っていた。
本来はヘルスオフィサーのための講義なのだが村の人にも知ってもらうのは
いい事だ。ただ、村人対象となると講義内容はより簡単にしなくてはならない。
病院の外来でも講義を始めようと作っておいた患者用原稿を読むことにした。
 
まずは村人たちが歌を歌ってくれる。
歌のあとにあっきーの講義。そして私の講義。
CD4とHIVの関係となぜ薬をきちんと飲むことが大切なのか?
そんな内容で話す。マラウイアンのいいところは超参加型なところだ。
CD4を知っていますか?」「ヤーイ!(いいえ)」といい感じに
答えてくれる。
講義を終えてあっきーと同じように「質問は?」といっても、質問が来ない。
あっきーの栄養教室で今までも質問は何人かいるのに難しかったかなぁ…。
そう思っていると1人手を挙げた。なんだかチトゥンブカで言っている。
通訳に聞くと、「今回の内容を私の地域の人たちにも伝えます。ありがとう。」
といった内容だった。嬉しかった。初めての講義に嬉しい言葉だった。
やっぱり、ここに来て臨床が好きなんだなぁと自覚した私には
患者さんからの感謝の言葉が何よりも嬉しかった。少しは役に立てたかな?
 
このあと、あっきーが6フードお粥の作り方を実践し終了。
地鶏とシマをヘルスセンタースタッフのおうちで頂き、
かぼちゃのお土産ももらい亡骸を運んだトラックの戻りを待つ。
ヘルスセンターから期限切れの薬をもらう予定だった私は
近くを通りかかった人に「中に人がいない」と言ったところ
電話をして呼んでくれた。
 
その人は学校の先生でちょうど生徒の1人を肺炎で診てもらいたい
からと一緒に待っていた。他にも生徒が10人くらいいて
先生を介してかなりの時間おしゃべりした。
すると先生は昔、数学を日本人に習ったと言う。
きっと昔のJICAボランティアだ。
その日本人は日本に帰国後、学校の先生になったらしい。
そこで「その日本人は結婚してるの?」と聞くと
「もう30年くらい前の話で50歳くらいだからしてるよ。」と。
「お~残念!!」と私。生徒は爆笑。
 
その時代は、日本→香港→イギリス→エジプト→南アフリカ→
タンザニア→マラウイというルートで来ていたらしい。
すごい…。すごいなぁ。もし今でもそんなルートだったら
私は果たしてマラウイに来ようと思えただろうか?
そう思うとすごいなぁと尊敬する。
そして何年もたって日本人に教えられた生徒が今、こうして
先生となってみんなを笑わせている。
あ~、すごいなぁ。その人もすごいけど日本って偉いなぁ。
と客観的に思う。今でさえ7%の電気普及率のマラウイ。
30年前なんてどんなんだったんだろう?
そこに派遣しようと考えた昔の日本のお偉い方。すごい。
 
生徒に日本語で1から10を教えて、でも覚えきれないので10人に1つずつ
数字を与えて、みんなで1から10を数えてもらった。
シュールな動画が取れた。みんなで動画を見てたくさん話して
たくさん笑った1日だった。向かって左端が先生。いい1日だったなぁ。
 P1090344.JPG








翌日から外来の待合室での講義も週2回で開始。もとからやっているあっきーの
栄養講義と私の薬講義。いいセットだなと思う。
そこでは他の薬との飲み合わせを聞かれたり、薬が効かないなどの質問もあった。
講義内容を改善してよりいいものを作っていこう。
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どうも!
日本の5月29日に結ばれたカップルの幸せそうな笑顔をあなたの分も見てきたから。


先生といえば、

その席でa子さんがあなたによろしくと・・。
fukusima 2011/06/05(Sun)23:33:38 編集
無題
>fukusima
彼女とは、トク基金で久しぶりに話して結婚のことを聞いたんだ。その時も震災のこともあり続行するか悩むところがあったみたいだけど無事挙げられたんだね。よかった~。a子先生ももちろ参加だったんだね。嬉しい限りです。
Fukusimaはどうかな?少しだけだけど、被災地のかたたちにマラウイアンからメッセージを預かったよ。マラウイから届けwarm heart of Africa(マラウイはこういわれているの)!
malarie 2011/06/10(Fri)20:45:24 編集
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