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元気なうちにやりたかったことをやろう!そんな思いで2011年3月より8月までマラウイで薬剤師として派遣されるマラリエ生活を綴った日記です。
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2024/09/21 (Sat)
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2011/04/02 (Sat)

私たちは毎日ドミから歩いて10分くらいのところからミニバスという
乗り合いバスで20分くらいのJICAオフィスまでいく。
バスの古さは様々。今日はいい感じの音楽も流れて綺麗で
お金を集めるおじちゃんもめちゃくちゃかわいく当たりだった。
P1080436.JPG








水曜日、マラリア検査キットと治療薬が配られた。
P1080434.JPG








奥がアルコール綿、針、キット、試薬が5回分入ったもので
左が治療薬。右が中に入っているキット。

「では、みなさん練習しましょう」ってことで自分の指を針でさしてキットに血をいれる。
女子三人は割りとすぐに終わったけど男子は時間がかかる。
26歳の少年は「いややわ~。俺絶対こんなんせ~へん!」と断り続ける。
「じゃ、やってあげる」というと「いやや、俺がやる!」と。
結局、彼一人針をささずに終えた。

マラリアには何種類かあって、マラウイで数%しかいない「三日熱マラリア」というのは
本当に三日ごとに熱が上がるらしい。先輩の経験でもそうだったそうだ。
マラリアにかかると熱が40度くらいになるそうでものすごくつらいそう。
薬の副作用で肝機能障害があるためかかった隊員は検査のできる首都で療養するそうだ。

このようにマラウイでは検査がなかなか出来ない。
私が配属になる県病院でも血算くらいなので
「腎機能の悪い人への投与量を減らして在庫を確保しよう!」という案は全く非現実的。
例えば熱が出たらほぼ「マラリアです」となるそうだ。
検査キットのコストと、マラリアではなかった場合に投与されている薬のコストと
どっちが高いんだろう?

日曜日からのムジンバに向けてトゥンブガ語を習得が気になっていた私に
この日ランチのあと出会いがあった。
あるマラウイアンに話しかけられ英語で答えていると人の輪ができ、
「トゥンブガを習いたい」というと一人の女性がトゥンブガを話せるという。
彼女の名前はフロリダ。ノートに英語とトゥンブガ語を書いて説明してくれた。
みほちゃんはチェワ語圏なのでチェワ語を習う。
P1080437.JPGP1080438.JPG







1時間くらい授業を受けた。そんな中、友達が来ても「私ここにいる友達と忙しいからあとで」と
断ったり、通りすがりの人が私たちに「お金払うんだぞ」と言ってくると
「彼は冗談だから気にしないで」と言う。泣ける~!
そしてわかりやすい。頭がいい。金曜日まで毎日昼休みはフロリダに教えてもらった。
あたりまえだけどどこでもいい人も悪い人もいるもんだな。

この日の午後はマラウイの日本大使館に訪問。
長期が配布されているジャケットを着ていった。
私は配布されていないのでドミにあったジャケットを借りた。
これはJICAオフィスで行く前に撮った写真。
P1080439.JPG







私は海外医療に興味があっただけでNGOだろうがJICAであろうが
何でもよかった。けれども震災のこともあり、私は今とても「国」を感じている。
国が大変な中、国のお金で研修を受け(長期はものすごく手厚い)、
安全も確保され、お金をもらいながら自分の仕事が出来る。
国の機関の中でなんとなく日本の機関やマラウイの機関についても少しだけ
(短期の私は5日間、長期は2ヶ月間の派遣前研修。短期は1週間、長期は1ヶ月の現地研修。)
学んで、本当に感謝している。こんなに優しいんだな。

マラウイと日本は今年で海外青年協力隊40周年。
現時点でマラウイにいる隊員は70名にのぼる。
毎年世界で活躍する隊員は1000人以上。
成果はどうであれこんなに人を世界に送ってそれを長い間続けてて、
もちろんそれを受け入れてくれる他国も素晴らしいけど
日本っていいことしているなと思う。
こんな私に心からありがたいと思う。

明日にはここからバスで4時間くらい北のムジンバへ。
ここドミはネットが使えるので夜でも出来る。
夜間外出を禁止されているため(首都でも)
自宅にネットを引かない私のブログの更新も今後週1程度になるだろう。
来週ウェルカムパーティーが首都であるけど活動優先で欠席予定。
早く任地に馴染みたい。

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2011/03/31 (Thu)

これが噂のシマです。
P1080317.JPG







月曜日のランチで初シマ。
私の大好きなシマのようにあっさりとした味。他をじゃましない。
シマはメイズというトウモロコシの一種を粉にして水に溶いて練って蒸したもの。
マラウイでは主食となっている。とりあえず、手で食べてみる。
少しざらざらしてカルカンのような食感。

初シマは主食という役目を果たすべく、副菜を引き立てるまさにシマのような存在だった。
初シマは食べられなくはないかなという感じだったけど昨日食べた別の店のシマは
おいしかった!これならいける!
店によっておいしさが違うという先輩の話は本当だった。
「シマ」だなんて、なんだか縁を感じちゃうな♪
(バスケメンバーのみわかるシマ話でした)

この日の午後は「ここは危険ですよ」ツアー。車でここは危険というところをまわってくれた。
そしたら日曜日にいったオールドタウンも行って、平日の人の多さに驚いた。
P1080340.JPG







レクチャーを終えて行った事のないスーパーで降ろしてもらい買い物しながら歩いた。
P1080344.JPG







マラウイでは日本の中古車をよく見かける。
有馬温泉や畳屋さんのバスもお見かけした。少し心が和む。
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こっちに来てからの予定が知らされていなかったけど
どうやら日曜日に任地のムジンバに行くことになりそうだ。
長期のみんなはこれから2週間の現地語訓練を受けるけど
私は受けないまま行く。
ここ、リロングウェはチェワ語。
挨拶と簡単な言葉は覚え始めたけどムジンバはトゥンブガ語。

今朝、JICA事務所にいるマラウイアンが「チェワとトゥンブガは似てるから簡単だよ」と
言ったのをうのみにしていたがランチあとに歩いていてマラウイアンに話しかけられ
チェワ語とトゥンブガ語を教えてもらっていたら「全然違うよ!」と。

英語      How are you?  Thank you very much
チェワ語    ムリバンジ?   ジコモ クワンビリ
トゥンブガ語  ムリウリ?    イエオ チョーメ

似てるんだか似てないんだか・・・。
5ヶ月しかないけどある程度話せるようになりたいなぁ。
明日もランチタイムがうまく合えば彼らに習う予定。

では、夜も更けてきました。
ムゴネビーノ(おやすみなさい)! (チェワ語)
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2011/03/29 (Tue)

日曜日、モスクに行きたいというイスラム大好き同期の要望でみんなでモスクを目指した。
ここマラウイはキリスト教が80%イスラム教が13%で時間になるとイスラムのお祈りが
ドミトリーでも聞こえてくる。

モスクは危険地帯を通り抜けていく。少しドキドキしながらマーケットを横目に6人で歩いていく。
P1080301.JPG








結局、許可を得てからしか入れずその許可する事務所が休みのため入れなかったが
モスクの門にいた人とご歓談。どっから来たんだ、何をするんだなどなど。
そして少し込入った道に入ってみたりしてザンビア行きのバスの停留所に行き当たったり
他の5名は2年の任期中に20日の休みと任国外の旅行ができる為盛り上がっていた。
6ヶ月未満の私は休みは土日のみでマラウイのみ。少し寂しいけどしょうがない。
P1080303.JPG
(まだ回転できず…)






そうして歩き疲れた私たちは小さなハンバーガーショップに入った。
するとアメリカからきたというベンに話かけられた。
ベンは韓国からアフリカに飛び、アフリカでは路上でダンスを教えているという。
なんだか話が盛り上がり、ショップの人も「ここで踊ってよ!」と。
椅子と机を寄せてベンのダンスお披露目会。
「アートはいいよね!言葉なんかいらないんだよ!」とベン。
ベンは私たちの活動もほめてくれた。
「グループ写真を撮ろうよ!」とベン。
P1080312.JPG







さて、写真も撮り帰るかなと思ったその時、店員の女の子2人が手招きしている。
なになに?と思って行くと「Are you a girl?」と!!!!!

I'm a girlです。

ジコモ クアンビリ!(thank you very much)
2011/03/28 (Mon)

マラウイ二日目、午前中先輩方にチャイナショップやらお店を案内して頂き買出し。
街を歩いて思ったことは物乞いが少ないこと。先輩に聞くと土曜日だからかもね~とのこと。
そして物売りもそんなにしつこくないというのが私の印象。

午後は先輩たちからレクチャーを受け、そのあとドミトリー(私たちが泊まっているJICAの施設)の庭でBBQ!
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同期が持ってきた水タバコをすって見たりワイワイした。
そんな中、一人のOGが坊主にすると言い出し、
ならつまらないから今日はモヒカンで明日坊主にしよう!とモヒカン①が完成。

今日初めて会ったムジンバ(私の任地)の先輩に向こうにバリカンがあるか聞くとないというので
今週中にここで坊主にするかな、と日中相談していたことを知っていた同期が
「りえちゃんも今やっちゃえば?」というのでやっちゃいました。
P1080289.JPG






(画像を回転できず・・・)
せっかくなら先輩とお揃いでということでモヒカン②に。
メタルっぽい!?ロック好きな女の子が出来上がりました。
P1080290.JPG







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2日目にしてたくさんの先輩方と時間が過ごせて誠にジコモ(ありがとう)です。
2011/03/26 (Sat)

成田にて長期派遣者のマラウイ隊5名に合流していざマラウイへ。

長期派遣者は2ヶ月の研修ですっかり仲良し。
P1080261.JPG







メンバーは2名の栄養士、建築、村落開発、SE。
私はとりあえず静かないい子ちゃんを演じる。
一緒にチェックインをしたのに一人だけ割引運賃のためか一人遠い座席。
まずは香港へ5時間ほどの旅。
飛び立ち千葉を見下ろすと暗い。計画停電?
東京に来ると明るく見え、やっぱりそうだ!誰かと共感したい。

ということで、隣のおばさんに話しかけてみる。
そこから色々話しているとなんと岩手からと!
そして震災の話をずーっとすることになる。

おばさんのおうちは内陸だったので大きな被害はなかったそう。
そして5日くらい前からあの町長さんが亡くなった大槌町から被災者80名ほどを受け入れているという。
岩手には「津波てんでこ」という言葉があるそうだ。
「てんでこ」というのは「自分で」という意味。
津波の時だけは自分の身は自分で守る、ということらしい。
内陸のおばさんでも知っているのだから岩手のみんな知っている言葉だといっていた。
おばさんの町は日ごろから海沿いの大槌町と交流があって、海のイベントにいったり、稲刈りのときは
向こうから来たり。
やっぱり日ごろの交流っていいなぁと思った。
おばさんはマカオにいらっしゃる息子さんが震災で不安に思っているので顔を見せにいくとのこと。
余震が続く中、被災者の近くにいるおばさんに元気になって、被災者をその元気で元気にしてください
と伝え香港で別れた。

香港からヨハネスブルクへの座席もまたみんなと離れていた。
でも横の席が空いていて13時間半のフライトは2席使用でぐっすりと眠れ快適だった。

ヨハネスブルクから2時間半、マラウイへの座席は少し近かったけど一人。
一人は気楽なので問題なし。
出発まで前の席の男性が「どっから来たの?」と私に話しかける。
彼は奥様とサンディエゴから来ていてマラウイで働く息子に会いに来たらしい。
私が「日本」と答えるとすぐに神妙な顔で地震と津波に関して話してくる。
近くの学校ではお金を集めて送ったらしく本当にありがたく日本人として「ありがとう」と伝えた。

マラウイの首都リロングウェの空港はアジアの地方都市のような小ささ。
朝、晩は涼しいけれど到着時は暑かった。黄色の花が咲く中市内へ。
これまたアジアの地方都市の感じ。頭にものをのっけて歩く人や皮膚の色の違いでアフリカなんだな
と思うくらいで驚きはまだない。

他の5人は1ヶ月ここで研修を受けるが私は1週間の研修後、北部のムジンバへ。
5ヶ月なんてあっという間。焦るなぁ。

でも、行きに震災についてまた考える機会をもらって初心に戻りできることをやるのみ、だな。
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